高血圧自体は、病気ではありません。しかし、高血圧が続くと
心臓や脳、腎臓などの血管にさまざまな障害が発生します。
血圧とは、文字の通り血管の中を流れる血液の圧力のことです。ではなぜ血液に圧力がかかり、また血圧に変化が起こるのでしょう。これは、心臓が収縮して全身に血液を送りこんだり、逆に全身から血液が戻ってきて心臓が拡張するという働きがあるからです。
ですから血圧の値は、心臓の拍動とともに変化します。心臓が収縮したときの値を「収縮期血圧」または「最高血圧」といい、心臓が拡張したときの値を「拡張期血圧」または「最低血圧」といいます。
ところで、血圧と関係する障害が問題となるのは、主に高血圧の場合です。
高血圧の分類は、軽症高血圧、中等度高血圧、重症高血圧などと分けられています
高血圧自体は、病気ではありません。しかし、高血圧が続くと心臓や脳、腎臓などの血管にさまざまな障害が発生します。 この高血圧が関係する病気は、動脈硬化、心不全、心筋梗塞、腎不全、脳出血などの循環器系の病気が多く、どれも命にかかわる病気であることから特に注意が必要です。
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高血圧が続くことは、怖い病気につながりますから、特に高血圧の疑いがある方は、日頃から血圧をチェックしておくようにしましょう。
正常な血圧値とは(WHO(世界保健機関)の定義)
正常な血圧は最高血圧が140mmHg、最低血圧が90 mmHg未満。
高血圧は、最高血圧が160mmHg以上、最低血圧が95mmHg以上です。正常血圧と高血圧の間を境界域高血圧と呼んでいます。
家庭用の血圧計を使用して普段から自分の血圧傾向を知っておくといいでしょう。(上腕部で測定するタイプがいいでしょう)
なお、血圧はいろいろな要因で変化しますから、血圧の測定は、できるだけ同じ条件(時間や場所)でおこなうようにします。
・血圧測定は、安静にして座った状態でおこないます。
・静かな場所で落ち着いた状態で測定します。
・座った状態で、上腕部と心臓が同じ高さになるように腕をテーブルなどに固定させます。
・腕に巻き付ける部分(駆血帯)は肘より2〜3cm上に当てるようにし、きつく巻きすぎないで、腕と駆血帯の間に指が2本入るくらいの余裕も持たせます。
・結果は記録しておいて変化を確かめましょう。
・毎日、時間を決めて測定するようにします。
高血圧の症状を示す人のうち、80%は特に高血圧の原因となる病気がないのに血圧だけが高くなる、本態性高血圧といわれるものです。これは遺伝を背景とし、それに環境因子が加わって発症すると考えられています。
そこで高血圧の予防を考えるには、この環境因子を知ってコントロールすることです。環境因子といわれるものには食塩、運動不足、肥満、気候、ストレス、嗜好、職業などがあります。
これらのうち、高血圧には、食生活のゆがみが深くかかわっておりますので、食事療法をおこなうのがとても有効です。
すなわち、塩分を控える、コレステロールや中性脂肪の増える原因になる脂肪の摂りすぎに注意する、バランスのよい食事をすることなどがポイントになります。
これらは高血圧の人に限らず、生活習慣病を防ぎ、健康を維持するためには、誰にも必要なことなので、家族全員で改善に取り組みましょう。
とくに影響の大きいのが食塩です。食塩は体内に入ると塩素とナトリウムに分かれますが、高血圧に関係するのはナトリウムです。塩分を摂りすぎるとナトリウムがたまり、細い血管を収縮させて血圧を上げます。
運動不足も環境因子のひとつですが、中には運動すると血圧が上がるのではないかと恐れる人がいます。しかし適度の運動は血圧を下げるだけでなく、動脈硬化の進行を遅らせる効果があるといわれています。ただ、血圧の高さや臓器障害の程度によっては、運動の種類や程度について適切な運動量を考える必要がありますので、医師と相談して適量を心がけてください。
そのほか、寒さ、ストレス、アルコール、タバコも血圧を上げる危険因子ですから、できるだけ避けるようにしましょう。アルコールやタバコは量を減らし、冬は急に寒い場所に出たりしないなど注意しましょう。
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